絵本『もうじきたべられるぼく』感想・レビュー

もうじきたべられるぼく 8児童

絵本『もうじき食べられるぼく』を読む。

◆◇レビュー◆◇
 2023年の第7回 未来屋えほん大賞を受賞した絵本ということで、読んでみた。
 食事の前に言う「いただきます」という言葉は、とても重い言葉であることを、思い知らされた絵本だった。
 ”うし”は、草食動物だから、自分は動物の肉は食べない。でも、人間という動物に食べられてしまうのだ。しかも、人間に食べられる動物と、食べられない動物がいるのだ。食べられる側の動物からしてみれば、本当に理不尽に違いない。しかも、食べられるために生まれて育てられるのだから。
 ”もうすぐたべられるぼく”の、おかあさんうしへの思いやりの愛も切なかった。
 絵本の最後のページの”もうすぐたべられるぼく”の願いを、命を絶とうとしている人に読んでもらいたい。
 命をいただいて生きていることに無頓着になってはいけない、そう思う。
 絵のタッチは柔らかく、また”もうじきたべられるぼく”の表情にも待ち受ける運命に対する感情がにじみ出ているので、余計に胸にこみあげてくるものがある。ただ、まだら模様のボディは肉牛というより乳牛に見えてしまい、微妙な違和感を抱いてしまった自分に、なぜか悲しい。

概要
「ぼくはうしだからもうじきたべられる」
運命を受けいれたぼくが
向かった先は……
そして、
ぼくが下した決断は-

概要 出典元:中央公論新社
作:はせがわゆうじ

定価:1,400円+税
発行:2022/8/10
発行所:中央公論新社
サイズ:A4 36p
ISBN:978-4-12-005559-1
Cコード:C8793
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