映画『こんにちは、母さん』を観る。
◆◇レビュー◆◇ 下町・浅草で暮らす福江(吉永小百合)。 その息子、大泉洋が演じる昭夫は、大企業の人事部長としてリストラを断行する苦しい立場に置かれ、私生活では、夫婦の関係や娘の舞(永野芽郁)との関係に悩み、さらに母・福江が恋をしていることを知り、母さんが女の人であることに戸惑う。 そんな悩み多き昭夫が下した決断は、世間一般の尺度でみると不幸・不運に映る選択だ。なのに、昭夫は生き生きとした表情に変わっていく。 大泉洋が好きで観にいったので、つい昭夫を追うように映画を観てしまったが、福江や舞もそれぞれの価値観で、自分の人生に満足がいく生き方をしている。セキュリティを解除して家に入るマンションより、人の温もりを感じる下町での暮らしの方に居心地よさを覚える舞。人生の満足度は、自分の価値観なのであり、他人の尺度で測られるものではないのだ。そんなふうに思える映画だった。 映画の音楽の担当は、千住明。実妹の千住真理子の奏でるバイオリンの響きは心地よく、観ている者の感情に寄り添われているような気がして、とても良かった。
概要
概要・アイキャッチ 出典元:松竹 映画『こんにちは、母さん』公式サイト
山田洋次×吉永小百合×大泉洋が贈る「母と息子」の新たな出発の物語。
2020年、100周年を迎えた松竹映画。『男はつらいよ』シリーズをはじめ、その長きに渡る歴史の中で松竹が描き続けてきたのは、人の温かさを描いた人情の物語であり、【家族】の物語でした。そして、2023年。
変わりゆくこの令和の時代に、いつまでも変わらない【親子】を描く映画『こんにちは、母さん』が完成しました。
本作のメガホンを取るのは、時代とともに家族の姿を描き続けてきた山田洋次監督。91歳にして90本目の監督作となる本作では、いまこの令和を生きる等身大の親子を心情豊かに描きます。

監督:山田洋次 脚本:山田洋次、朝原雄三 原作:永井愛 音楽:千住明 公開日:2023/09/01 上映時間:110分 配給:松竹 キャスト:吉永小百合、大泉洋、永野芽郁、YOU、宮藤官九郎、田中泯、寺尾聰 他



