Lost in The Turf
本『ロスト・イン・ザ・ターフ』を読む。
◆◇レビュー◆◇ 大好きな馬のイラストレーター、おがわじゅりさんの表紙に目が留まったことと、本のタイトルから競馬が題材のストーリーに違いないと、惹かれて読みたくなった。 ただ、競馬は好きだが、馬券はほとんど買わない。もっぱら、惹かれる馬や気になる馬を応援して観る専である。走る姿を観られれば満足なのだ。将棋の「観る将」の楽しみ方のようなものかなと、自分では思っている。しかし、本を読んでいたら、応援馬券も買わずして何が応援かと、葵と前島の声が聞こえてくるような気がした(苦笑)。 馬を眺めたくて触れたくて、昔は乗馬クラブにも通ったことがあるほど、馬は好きだ。だから、葵がウララペツに一目惚れした出来事にはまったく驚きはない。気づくと葵に感情移入しながら読み、あっという間に読み終わってしまった。 馬主など実世界では縁のない世界を垣間見ることが出来ることも楽しかったし、ウララペツを通して男女様々な縁が結べれ、葵の恋も納得いく相手に収まったのも、勝手に満足だ。なにより、「競馬はロマンだ!」に心が躍り、勝手にウララペツのその後を妄想した。読後が良い本だ。
概要
概要 出典元:文藝春秋
著者の新境地! 競馬愛にあふれるラブ・コメディー
競馬はロマンだ! 競馬を愛してやまない著者が贈る夢の物語。
亡き兄が遺した競馬バーを営む倉本葵。ある日、大井競馬場で芦毛の9歳の牡馬・ウララペツを見かけるなり一目惚れする。ウララペツは名馬として名高いメジロマックイーンの最後の産駒だった。
だがほどなく、戦績の振るわないウララペツは引退することに。このままでは、ウララペツは食肉にされる……。葵はウララペツを買い取って馬主となり、種牡馬にしようと決意する。ところが次から次へと難題がーー。
葵、メジロマックイーンの血筋を残したいと熱望する常連客やウララペツの元馬主など、馬をこよなく愛する男女が奮闘しつつ、恋のさや当てにも興ずるラブコメディー。
著者:馳星周 装画:おがわじゅり 定価:1,600円+税 発行:2023/10/30 発行所:文藝春秋 サイズ:四六判 376p ISBN:978-4-16-391764-1 Cコード:C0093





